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深雪〜miyuki〜 第七話〜深里〜


―運命なんて言葉を信じているわけではないけれど。

しかしもしかしたら何かの縁なのかもしれない。

そうして偶然にもファミレスで再会した僕と深雪たん。

深雪「はい、お水をどうぞ
裏「あ、どうも有難う御座います…

慣れた手つきで水を差し出してくれる深雪たん。

裏「あの…深雪さんってもしかして此処で働いているんですか?

僕はずっと気になっていた質問を投げかける。
正直制服の方が気になって仕方ないけれど。

深雪「…恥ずかしいから見られたくなかったんです…けどね

自らの制服に目をやり、苦笑いを浮かべる深雪たん。

…確かに際どい制服だとか言ってた理由もわかった気がする。
というよりどう見ても水着です、本当に有難う御座いました。

裏「確かにちょっとその…そそる制服ですね

僕は冗談半分にそう口にした。

深雪「え…?

そして真に受け取られる、これは酷い。

裏「あ、いや何でもないです!
深雪「…はあ

…どうやらこの子には冗談は通じないらしい。
危ない危ない…。

深雪「この制服…可愛い子が着ればいいんでしょうけど、私なんかが着てもしらけちゃいますね…

そう言ってため息をつく深雪たん。

むしろ世界中の男どもを虜に出来る程の破壊力がある気がするのは僕だけだろうか。

裏「いやいや、凄く似合ってるじゃないですか

その悩ましい制服は深雪たんの美しい体のラインをより一層引き立てていた。
主に胸とか胸とか胸とか。

自然と顔がニヤける僕。

深雪「…裏葉さん何か変な事考えてません?
裏「え!いや、別に…
深雪「……そうですか

…いや、普通こんな可愛い子に目の前で水着姿で居られたら…さ。
うん…。

お兄ちゃん仕方ないと思うな…。

性欲を持て余す。

深雪「あ…ご注文どうしますか?
裏「あ、えーっと…

再びメニューに目をやる僕。
メニューには相変わらず新鮮な品々が描かれている。

裏「じゃあ…エビさんピラフで
深雪「…はい、かしこまりました

可愛く微笑み、手際よくメモを取る深雪たん。

深雪「それじゃあ裏葉さん、また後でv
裏「あ、はい

深雪たんはそう言ってお辞儀すると足早に厨房へと去っていった。

ふぅ…と、一息つく僕。

店内は相変わらず女の子達が忙しそうに動き回っている。

少女「あのぉ〜
裏「…はい?

僕がその様子をボーッと眺めているとふと一人の女の子に話しかけられた。

そこには先ほどカウンターで出迎えてくれた少女の姿があった。

裏「あ、えっと…?
少女「私、今丁度あがりなんです〜

少女は相変わらずゆっくりとした口調で話す。

裏「は、はぁ、そうなんですか…

少女は挙動不審な僕をもろともせず、そのまま話を続ける。

少女「あのぉ、さっきお姉ちゃんとお話してましたよねー
裏「はぇ?お姉ちゃん?

お姉ちゃん…?何の事だろう。

裏「あの…お姉ちゃんって…?
少女「さっき仲良さそうに話してたじゃないですかー
裏「もしかして…深雪さんの事ですか?
少女「そうです、深雪お姉ちゃんです
裏「あの…お姉ちゃんってもしかして…
深雪「み、深里…?

僕が言いかけると深雪たんがエビさんピラフなのであろうブツを片手に僕の元へやってきた。

少女「あ、お姉ちゃんv

……。
僕はとりあえずこの子について聞いてみる事にする。

裏「あの、深雪さんこの方って…
深雪「ええと…あの…、妹…です

深雪たんはピラフをテーブルに置くなり、そう答えた。

裏「…妹
深雪「…です

少し困り顔で僕を見つめてくる深雪たん。

…OK、妹ね。
お姉ちゃんってやっぱりそういう事だったのか。

スタイル抜群の姉に将来有望な妹…。

何だか世界屈指の美人姉妹を垣間見た気がする。

裏「えっと…深里ちゃんでしたっけ?
深里「そうですよーv

深里と呼ばれていたその子は笑顔で僕の問いかけに答えてくれた。

裏「あの…どうして僕に?
深里「お姉ちゃん、珍しく男の人と話してたからちょっと気になって
裏「は、はぁ…
深里「ナンパでもされてるのかと思いましたよぉ
裏「ナンパって…

なんというナンパ…発言を聞いただけでわかってしまった、この思考は間違いなく静名さんと同レベル…。

深雪「…もう、深里ってば裏葉さんはそんな人じゃないよ
深里「でもお姉ちゃん、男の人と話すなんて滅多に無いじゃんー
深雪「そ、それは…

深里ちゃんに指摘され、言葉につまる深雪たん。

…まぁ確かに深雪たんは進んで異性に話しかける様なタイプには見えない。
当然ながら昨日の事が無ければ僕にも話しかけていなかっただろう。

裏「あの…深雪さんももうあがりなんですか?
深雪「ええと…1時までなので、後もう少しですね

そう言って時計に目を向ける深雪たん。
店内にかざされた時計の針は12時40分を指していた。

裏「それじゃあ…もし良ければこの後少しお話しませんか?

せっかくのクリスマスイヴ。
家で黙々と過ごしているのはあまりにも惨めだと感じた僕は深雪たんを誘ってみる事にした。

深雪「え…でも、お時間…大丈夫なんですか?
裏「大丈夫ですよー、今日はバイトも無いですし
深雪「…そうですか
裏「ええと…どうでしょう?
深雪「それじゃ…私なんかでよければお付き合いしますv

僕を哀れに感じたのか、快く了承してくれる深雪たん。

深里「お姉ちゃん、なんだか嬉しそうだねぇー?
深雪「べ、別にそんな事…
裏「……あはは

僕は熱々のエビさんに手をかけながら二人と話す事にした。
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