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深雪〜miyuki〜 第六話〜再会〜


裏「ふあぁぁぁぁぁ…よく寝た

昨夜帰りが遅かったせいか、11時過ぎに起床する僕。
…これ何て駄目人間?

丁度昼時という事もあり、小腹が空く僕。

しかし親にご飯をせがもうにももう昼だと言うのにぐっすり眠っている。
子も子なら親も親という奴ですね。

当然の様に自炊する能力など無い僕はとりあえず外へ出かける事にした。

まだ昼だというのに相変わらず外は寒い。
そしてチラホラと目につくカップルの姿。

…そうか、そういえば今日クリスマスイヴなんだっけ。
ふと静名さんの言っていた事を思い出す。

"明日、クリスマスイヴだね"
 "…そうでしたっけ?"

……。

"…もう、ちゃんと覚えておこうよ"
 "まぁ僕には無縁なものですし"

……。

"何なら私が一緒に居てあげよっか?"
 "え?"

……。

…はぁ、僕一人で何やってんだろ。
そうして小さくため息をつく僕。

やれやれ、さっさとご飯食べて二度寝でもするか…。

僕はイチャイチャカップルを見ない様に歩いていると一つの看板が目についた。
「レストラン"海賊"」

……。
………いや、海賊ってなんだ海賊って…。

海賊…そうか、グランドラインか。
海賊王になるのか、そうか頑張れ。

海賊だけに美味しい海鮮料理でも出してくれるんだろうか、などとどうでもいい妄想を頭の中で抱く僕。
とりあえず他に行く宛ても無かった僕はとりあえずそのレストランへと入る事にした。

入り口の自動ドアをくぐり、中へと入店する僕。

おっ、温かい…。

少女「いらっしゃいませぇv

僕が中へと入ると一人の少女が出迎えてくれた。

スラッとした体系で少しおっとりした様子の可愛らしい感じの女の子。
白と水色を基調にした制服がとてもよく似合っている。

でも胸までスラッとしてるのはちと頂けないかな。

歳は…16、17といったあたりだろうか。

少女「…お客様、一名様で宜しいですかぁ?
裏「え!あぁ…はい

やや挙動不審気味に返事を返す僕。
怪しい奴フラグ始ったな。

少女「はいです、かしこまりましたー

少女がゆっくりとした口調で言う。

少女「お席の方、案内致しますね〜

言われるがままについていく僕。

それにしてもこの店、何か潮の香りが漂っている気がするんだけど。
…海賊だけに気分は海って事でござるか、ヒャッホウ。

歩きながら店内を見回す僕。
何だか年配のお客さんが多い。

というか女性客が見当たらない様な…。

いや、それより一つ気になった事があるんだ。

何でさ。
何で…。
何で……。
何で………。

何 で こ の 子 以 外 皆 水 着 で 仕 事 し て る の ?

あれ、今確か冬だった様な…。

うん、というか従業員さん女性しか居ない気がするのは気のせいかな?かな?
恐らく店の制服なのであろう水色のソレ。

が、…どう見てもビキニです。
本当に有難う御座いました。

胸を強調したビキニ…じゃなかった、制服にフリフリのスカートを着て仕事する女の子達。

…そうですか、これが海賊って奴ですか。

たかが海賊、されど海賊。
世の中まだまだ捨てたもんじゃないね。

むしろパラダイスとはこの事である。

と、無理やり自分を納得させる僕。

少女「お席の方、こちらになります〜
裏「あ、どうも…
少女「ご注文の方、お決まりになりましたらお近くの従業員にお声をかけてください〜
裏「わかりました

少女に案内され、席へと座る僕。

僕は端へと置かれていたメニューに手をかけた。

どれどれ…。

海鮮スパゲティー、海鮮サラダ、海鮮ドリンク。
海鮮グラタン、海鮮スープ、海鮮ステーキ…

突っ込みは避けておくとして実に豊富で海鮮な品揃えである。

とりあえず空腹を満たしたかった僕は、あまり深く考える事もなく注文を決め、
従業員さんが通りかかるのを待つことにした。

それにしてもほんと女の子ばっかりだなぁ…。

いや、しかしこれは中々…。
けしからんですなぁ、ははは。

トレイを片手に忙しそうに店内を動き回る女の子達。
そんなに動くと胸が揺れるとあれほd…。

「…なーに、鼻の下伸ばしてるんですか?

女の子達を眺めながらニヤついているとふと聞き覚えのある声が聞こえてきた。
どことなく幼さの残る声色…。

あれ、この声…。

僕が振り向くとそこには少し不機嫌そうに眉をひそめる深雪たんが立っていた。
…水着姿で。

裏「え…?深雪……さん?

…ん?あれ……?
…何で?
…どうして?
…こんなんあり?

状況が把握できずに困惑する僕。

深雪「裏葉さんって水着の女の子がお好きなんですね

深雪たんがジトーっとした目つきで僕を見てくる。

裏「え、いや…その…ははは

何と答えればいいかわからずただ空笑いを浮かべる僕。

深雪「…裏葉さんってそういう人だったんですね、見損ないました

深雪たんは僕を軽く横目で見ながらそう呟いた。

裏「あ、いやその…ごめんなさい…

すかさず体中の全細胞を集中させ、謝罪する僕。

深雪「…別にいいです、男の子ってその…やっぱりそういうの好きなんでしょうし
裏「…はぁ

何だかよくわからないけど、とりあえず許してもらえたのかな…。
ひとまずホッと胸を撫で下ろす僕。

深雪「でも…良かった
裏「え?
深雪「ねぇ、裏葉さん
裏「は、はい
深雪「また会えて…私、本当に嬉しいです…v
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