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深雪〜miyuki〜 第三話〜恋人〜


とりあえず腹が減っては戦も出来ん、ということでファミレスの扉をくぐり抜ける僕達。

ウェイトレス「いらっしゃいませーv

明るく、愛想良く出迎えてくれるウェイトレスさん。
歳は18、9といったところか、笑顔が眩しいぜ。

ウェイトレス「お客様、二名様で宜しいですか?
裏「あ、えっとはい
ウェイトレス「お席の方はあちらになりますーv

と、席へ案内してくれるウェイトレスさん。
僕達は一番奥の席に座る事になった。

ウェイトレス「ご注文の方、お決まりになりましたらお呼び下さいませv

そう言い残し颯爽と去り行くウェイトレスさん。

僕は右側、深雪たんは左側の席へと座りひと段落着く。

深雪「あの…本当にごめんなさい…何だかお世話になりっぱなしで…

またしても申し訳無さそうに俯く深雪たん。

裏「いえいえ、それよりメニューをどうぞ

と、端にかけられていたメニューを差し出す僕。

少し恐縮気味にメニューを受け取り、目を向ける深雪たん。
僕はそんな深雪たんを横目にボーッと眺めていた。

深雪「じゃあ私オムライスで…
裏「プッ…

やばい、食べるものまで子供っぽいもんだから思わず吹いてしまった。

深雪「…?どうしました?
裏「あ!いえいえ!何でもないですよー、了解です
深雪「むぅ…何だか気になります
裏「あはは…じゃあ僕もそれにします

すいませーんと店員さんを呼ぶ僕。
足早に現れるさっきのウェイトレスさん。

ウェイトレス「お待たせ致しましたー、ご注文をどうぞv
裏「えっと、オムライスを二つで御願いします
ウェイトレス「かしこまりました、ご注文の方。以上で宜しいですかー?
裏「んーと、以上で御願いします

承りましたvと領収書を差し出すウェイトレスさん。
オムライス二つで1380円だそうで、少々お高い感じもする。

とりあえずオムライスが出来るまで適当に雑談する僕達。

裏「深雪さんって、今何されてるんですか?
深雪「えっと…、学校に通いながらバイトって感じですかね

学校に通っている、ということは当然平日の明日も学校なのだろう。
こんな時間まで大丈夫なんだろうか、と心配になり聞いてみる。

裏「へぇ、それじゃ明日も学校なんですか?
深雪「いえ…その、実は私通信高に通ってて

なるほど、と納得。
確かに通信高だと毎日通わないといけないわけじゃないもんね。

とりあえずその辺りは深く突っ込まないでおいてみる。

裏「なるほど…バイトってどちらで?
深雪「えと、レストランで働いてます
裏「へぇ…そうなんですか

レストランって事は当然ウェイトレスの制服を着るわけで。
深雪たんのウェイトレス姿かぁ…そうかそうか。

自然と顔がニヤける僕。

深雪「あの…どうかされましたか?

すかさず問いかけてくる深雪たん。

裏「あ!いえいえ!何でもないですよ
深雪「でも…
裏「いや、そのほんとに何でも無いから大丈夫です

此処で屈したら負けだ、と必死で誤魔化す。

深雪「…そうですか、何だかごめんなさい

何だかこの子、事あるごとに謝ってる気がする。

裏「いえいえ、僕の方こそすいません

つられて謝る僕。

裏「ええと、今度僕もレストラン遊びにいってもいいですか?

そして深雪たんのウェイトレス姿見たさに唐突に提案する。
裏葉必死だなwwwwwwwとはまさにこの事であろう。

深雪「え、でも…
裏「あ、その嫌なら別に構わないのですが
深雪「いえ…でもその…恥ずかしくて…

微妙に顔を赤くして顔を下にやる深雪たん。

裏「うーん、そうですか
深雪「ごめんなさい…家の制服、その…際どいから

際 ど い k t k r

裏「そうなんですか、それじゃ仕方ないですね
深雪「すいません…せっかく裏葉さんが遊びに来てくださるって言ってくれたのに
裏「いえいえ、気にしないでください

今度変装して見に行くとするか、と心の中で決断する僕。

そんな話をしているうちにウェイトレスさんがオムライスを手にやってきた。

ウェイトレス「お待たせ致しました、こちらオムライスになります。ごゆっくりどうぞーv

ウェイトレスさんからオムライスを受け取る僕達。
おぉ、何か熱々でソースかかってて美味しそう。

オムライスを眺めながらご機嫌になっているとウェイトレスさんが話しかけてきた。

ウェイトレス「…あの、お二人は恋人同士なんですかぁ?
裏「え゛

何を言ってるんだろうこの人は。

ウェイトレス「あ、ごめんなさい!何か楽しげに話してたからちょっと気になって…
裏「えと……違い…ますけど…
ウェイトレス「あ…そうでしたか、失礼しました!

銀色に輝くトレーを手に足早に立ち去るウェイトレスさん。
…何か天然属性入ってるらしいね、ちょっと萌えた。

深雪「なんだか楽しげな方でしたね

クスクスと笑い、笑顔を見せる深雪たん。

裏「そうですね、あんな人が彼女だったら毎日楽しいんだろうなぁ
深雪「そうなんでしょうねぇ…そういえば裏葉さんってああいう女性が好みなんですか?
裏「え?いや別にそういうわけじゃないですけど

天然入ってて萌えたっていう話だよ深雪たん。

深雪「ふぅん、でも裏葉さんとあの人ならきっとお似合いですよv

ふとそんな事を口にする深雪たん。
…いきなり何を言い出すんだろう、このお子様は。

裏「んー…そんな事は無いんじゃないかな
深雪「いやいや、そんな事無いですって。きっとお似合いです!
裏「あはは…僕はどちらかといえば深雪さんみたいな人の方が好みですよ
深雪「え…

口を小さく開いたまま言葉を失う深雪たん。
…あれ何このふいんき!(←何故か変換できない

裏「あ、いやその深雪さんみたいに静かでおしとやかな女性がいいなーって事です
深雪「…そうでしたか、…ごめんなさい
裏「あはは…

苦笑いする僕。
何か深雪たんも少し天然入ってる気するんだけど気のせいかな。

裏「…とりあえず冷めちゃいますし、食べましょうか
深雪「…そうですね、それじゃあ頂きます

少し冷めたオムライスを頬張る僕と深雪たん。
不覚にも美味しい、ソースに絡んだとろとろチーズがやばい。

モクモクとオムライスを口に運ぶ僕達。

数分して二人とも食べ終わる。

裏「結構美味しかったですね
深雪「そうですね、家のレストラン負けちゃうかもー
裏「あはは、いいんですか?そんな事言っちゃって
深雪「いいんですいいんですv

深雪たんがおしぼり片手に笑いながら言った。
よーしお兄ちゃん後で店長さんに言いつけてあげる♪

裏「…それじゃそろそろ行きましょうか
深雪「そうですね。…あの、有難う御座いました
裏「いえいえ、僕も楽しかったですし気にしないでくださいってば

話しながら会計を済ます。
1000円の出費は痛かったけど美味しかったし、まぁいいや。

深雪「…ねぇ、裏葉さん

後ろから語りかけてくる深雪たん。
会計を済ませ、振り向く僕。

裏「はい?なんですか?
深雪「もし…もし裏葉さんさえ良ければ……私が裏葉さんの彼女になってあげてもいいです…よ?
裏「…へ?

………へ?
…今なんつった?

裏「あ…えっと……
深雪「…なーんて。えへへ、冗談ですよv

僕が硬直していると深雪たんはそう言って愛らしく微笑んだ。
こ、小娘が…。

深雪「…ね?行きましょ?
裏「あ…。は、はい

―そして僕達は再び外へと駆け出した。
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